【週ネム】ヨウ素と甲状腺のお話
「ららら、ネムイちゃん♪ららら、ネムイちゃん♪らららら~♪」
「…あら?オンエア始まってる??失礼っ☆」
「みなさん、ごきげんよう!」
「あちしね!ヨウ素を飲むことになったの!!」
「じゃあね!(びゅーーん!)」
というわけで^^;
みなさん、こんにちはー!管理人ケダマです☆
びっくりしないで聞いてほしいのですが(すでにネムイちゃんが言ってしまいましたが^^;)、
実はこの前の土曜日に健康診断に行って、ネムイちゃんがヨウ素を飲むことになりました。
と言っても、ほとんど症状ゼロの状態で、ネムイちゃんはとても元気です!安心してくださいね><
(サーモスタットの話を期待してくださっていたみなさまごめんなさい!)
誤解が生まれないように一つずつ丁寧に説明していきますので、お時間あるときに、そしてご興味があれば読んでみてください~!
(でもシルバー、シナモン、クリーム文鳥さんなどの色変わり種の飼い主さんには読んでもらいたいかもしれません)
難しくて長くてツマラナイ回で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたしますm(__)m
特に長さに関しては「読むのに1週間かけてもらった方がいいくらい長い」です!!すみません^^;
甲状腺について学ぼう!
というわけで、こういうきっかけをもらうまで色々知らないで過ごしてしまったので
今回私なりに調べて勉強してみました。
以下、調べてわかったことを載せていきます。
そもそも甲状腺て何?
甲状腺とは、『首から胸の入口部分にある代謝をつかさどる甲状腺ホルモンを作る臓器』だそうです。
(みやぎ小鳥のクリニック様のページより)
「甲状腺が悪くなる」ってどういうこと?
これについてはこちらのサイトがわかりやすかったです。
こども健康倶楽部様
【甲状腺ホルモンの作られる過程】のページ
甲状腺で甲状腺ホルモンが作られる過程は、大きく分けて以下の4つがあるようです。
1 ヨード(ヨウ素)の能動輸送(血液から甲状腺にヨウ素を取り込む)
2 ヨウ素の有機化(化合物になる)
3 タンパク質と結合(タンパク質とくっついた化合物になる)
4 縮合(タンパク質とくっついた化合物同士がくっつき2種類のホルモンが作られる)
従って、「甲状腺が悪くなる」というのは、
「この4つの過程の内のどこかが上手くいかなくなっている状態=甲状腺ホルモンの生成が正常にできなくなっている状態」を言うようです。
(よく人間の甲状腺の病気で名前を聞く「バセドウ病」と「橋本病」は、
体が何らかの原因で甲状腺を異物とみなしてしまい免疫反応により甲状腺を攻撃してしまうことで起きる病気みたいです)
甲状腺の肥大って何?
よく「甲状腺が腫れる」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
これは、「甲状腺がホルモンを作れなくて、生産を補おうとして大きくなってしまう」と考えられているようです。
(みやぎ小鳥のクリニック様のページより)
上記のことからつなげると、『甲状腺が悪くなる=甲状腺が腫れる』と言ってしまってもいいかもしれません。
甲状腺が大きくなると、気管や食道に近いので呼吸が苦しくなったり物が食べづらくなったりすることがあると
今回病院で教えてもらいました。
ヨウ素(ヨード)をあげる意味
上記の通り、「ヨウ素(「ヨード」も同じ意味)は甲状腺ホルモンの材料」になります。
材料がないと甲状腺はホルモンを作ることができなくなってしまいます。
ヨウ素をあげることで改善が見込めるのは、上記の1番の前の段階ですね。
「そもそも血液中にヨウ素が足りなくて甲状腺が取り込めていない状態」のときだけに効果があると思われます。
それ以降の1~4の過程のどこかに問題がある場合は、ヨウ素をあげても変化がないということになるのかなと思いました。
甲状腺ホルモンて何?
では、その甲状腺で作られる甲状腺ホルモンとはどんなものかというと、
「全身の細胞に作用して、細胞の代謝率を上げるホルモン」だそうです。
「鳥類では、季節ごとの換羽を起こしたりするホルモンとしても知られる」ともありました。
(甲状腺ホルモンWikipediaより)
ネムイちゃんにヨウ素をあげることになったこと
ここからはネムイちゃんや鳥さん全般のお話を書いていきたいと思います。
甲状腺が悪くなると出る症状(鳥さんの場合)
まずは一般的な症状は以下のようなものらしいです。
・甲状腺が大きくなる(腫れる)
・脂質代謝低下により肥満になる
・開口呼吸が見られるようになる
・「ヒーヒー」、「ピーピー」、「プチプチ」というような呼吸音が聞かれる場合もある
・喉が切れて出血する場合もある
・心不全から酸欠となり死に至る場合もある
(以上、みやぎ小鳥のクリニック様のページより)
・脚の表面が白くカサカサになる
・羽毛が抜けやすく生えにくくなる
(書籍『幸せな文鳥の育て方(amazonリンク) 』より)
・羽が濡れた様に汚れている
(ペットと気ままな一人暮らし様のサイトより)
ネムイちゃんにヨウ素をあげることになった経緯
そもそも今回病院に行ったのは、半年に1回の健康診断のためでした。
去年もそうしたのですが、何もなければ寒い時期に外に出なくていいように冬前の10月に診てもらって
次の春まで行かなくていいようにしたかったのです。
きっかけは『テールボビング』
ネムイちゃんに特に具合が悪そうなところもなくて、
普通にウンチとそのうの検査と爪切りをしてもらって帰ってくるつもりでした。
でも、少し前に同じ文鳥のブログランキングに登録されているゆずぽんさまのブログの→こちらの記事で
『テールボビング※』という言葉を知り(本当に感謝です!)、
そういえばネムイちゃんも寝ているときにそうなっているのを見かけたことがあるなと思って
病院の予約をするときに気になることを聞いてもらったので言ってみたんです。
(※呼吸に合わせてしっぽが上下に動いている状態を言うそうです。)
そうしたらすごくびっくりされてしまって、着いたらすぐに飲める状態のヨウ素の溶液を用意してもらってしまっていました…
次々に浮かび上がった証拠…
診察台の上にお薬が用意してあるのを見て、
「なんだかすごく大げさなことになってしまって悪いなあ…」と思っていました。
でも…診察していただいたり、今までのことを思い出したりしたら、
ネムイちゃんの甲状腺が悪いかもしれない証拠が次々と浮かび上がってきました。
一番客観的にも明らかな証拠が、
そのう液を診ていただいたときに「デンプンのつぶつぶが通常よりたくさん見えたこと」です。
いつもモニターで見せてもらうのですが、素人が見ても明らかに今までと違いました…
このことと、「肝臓が見えないくらい脂肪がついていること」などから、今回ヨウ素を出してもらうことになりました。
(あとは甲状腺が悪くなるのが「文鳥さんに多い」という先生の経験から)
他に、そういえば…と思い当たること
お迎え時から
・脚がカサカサ(表面が白く、ずっと取れない)
・お迎えした生後2カ月のときにボサボサ状態だった
(幼鳥を見るのは初めてだったのでこういうものなのかなと思っていましたが、
今年になってツイッターなどでお友達の写真を見てもネムイちゃんと同じような子を見かけなかったので
これは換羽が上手くいっていなくてボサボサだったんだ!と気づきました
たぶん、他にいっしょに売られていた子たちはこうじゃなかったから、
ネムイちゃんはひとりだけ売れ残っていたのでしょう…><。
そのお店は本当に回転が速いお店で、文鳥さんはあっという間に売れていくので……)
(ボサボサだったけど、かわいいかわいいネムイちゃん!)
最近のこと
・今年の春の換羽で頭と顔の羽が生え替わらなかった(みんなはツンツンになっているのに、ネムイちゃんはなりませんでした…)
・すごく飛び回ったあと、口を開いてヒッヒッと息をするときがある(本当にたまにで、1カ月に1,2回だけ)
・お昼寝しているときに呼吸と同時にしっぽが上下に動いているのを見た(口は閉じている。意識して見たのは1回だけ)
全部、まだ”症状”とは言えないくらい頻度も少なくて、
大事に至っていない状態で今回先生に気づいてもらうことができたと思っています。
また、これは私の予想ですが、
生後2カ月でそれらしき症状があったので、ネムイちゃんは”先天的に甲状腺が弱い”のかもしれません。
でも本当に、現在ネムイちゃんは今まで通りとっても元気です!^^
診察が終わるときも先生に「俊敏だね~」と褒められていました。笑
「ヨウ素を飲むことになった」と言って、びっくりさせてしまったかもしれませんが、
『すごく悪くなる前に見つけてもらえた』と私は思っています。
どうか悲しまないで、これからもルンルン気分でネムイちゃんの写真を見に来てくださいね!(^^)/
先天的以外の心当たりと予防
ネムイちゃんの甲状腺が先天的には悪くなかったとしたら、心当たりがひとつあります。
鳥さんの通常の食事だと、ヨウ素はボレー粉にしか入っていないそうなのですが、
ネムイちゃんはボレー粉を1日に小さい欠片2~3個しか食べていませんでした。
(しかも洗浄済みのものというところも影響しているのかな…)
私が知識不足で、ボレー粉はカルシウムのためだけに食べていると思っていて、
足りない分はネクトンMSAで補っているつもりでした…
そしてネクトンMSAにもネクトンSにもヨウ素は入っているのですが、
内臓に負担がかかるのを恐れて毎日の適量をあげていませんでした。
(それぞれ週に2回ずつくらいで、Sは薄めの濃度またはエサにふりかけ)
もしかしたら、それでヨウ素が不足してしまっていたのかもしれません…
従って、予防はボレー粉やネクトンをあげることになると思います。
でもそれだけで足りる子もいれば、ネムイちゃんのように不足してしまう子もいると思います。
ヨウ素のサプリメントも売っているみたいですが、ヨウ素は摂りすぎても害になるそうなので
あげる場合はまず獣医さんに相談してみましょう…!
特に色変わり種の文鳥さんの飼い主さんは気を付けてあげてください
ごめんなさい…ちょっと怖がらせてしまうかもしれないのですが…
最近出た文鳥との暮らし方がわかる本(amazonリンク) を読んで私もショックだったのですが、
『色変わり種は遺伝子的に弱い』とはっきりと書かれていました…
私が持っている本の中でこんなにはっきりと書かれているのは初めてな気がします。
確かにネムイちゃんをお迎えした当時、
「シルバー文鳥」と調べると関連検索ワードに「弱い」と出てきてショックだったのを覚えています。
でもそれはネットのウワサみたいなものだったので、信じないようにしていたのですが
こんなに信頼できる本にはっきりと書かれていたのと、今回ネムイちゃんがヨウ素を飲むことになったことで
目を背け続けることはできなくなりました。
「弱い」というのは具体的にどういうふうにかはわかりませんが、
少し念頭に置いておいてもいいかもと思いました。
もちろん他の桜文鳥さんや白文鳥さんにも言えることなのですが、
とにかく日々の観察をがんばることにしましょう…!
それから今まで実は、ネムイちゃんが脚がカサカサなこととか、換羽がなんとなく遅いこととか
ネットで調べると「甲状腺が悪い」というのも出てきたのですが、信じたくなくて見ないようにしてきてしまいました…
でも今回先生のご英断で治療が始まって、やっと認めることができて
認めたら前に進むだけになりました。
みなさんも、きっと愛鳥さんが健康じゃないなんて信じたくないと思いますが、
もし少しでもおかしいなと思うところがあれば、すぐに信頼できるお医者さんに相談してみましょう。
ネムイちゃんにも、みんなにも長生きしてほしいのです。
そして、最後に…!
ネムイちゃん、ヨウ素飲めました!
病院で処方してもらったヨウ素(ヨード)はこういうものです。
液体で、これを50ccのお水に1滴混ぜたものを週に2回与えます。
(ヨウ素ヨウ素と書いてきてしまいましたが、正確にはヨウ素は常温で固体の物質なので『ヨウ素の化合物が溶けている液体』ですね)
以前ネムイちゃんはお腹のお薬を「まずっ(`^´)!」と言って飲まなかったことがあったので、
ヨウ素も絶対飲まないぞ…と心配していました。ものすごくイソジンぽいニオイがするので^^;
でも、薄めたものは全くニオイもしなくて、ネムイちゃんは何の抵抗もなく(たぶん気づかないで)飲んでくれました!
すごく安心しました~~^^
これなら無理なく続けていけそうです。
あとは、上の方でも書きましたが、ヨウ素をあげるだけで治るパターンだといいな…ということですが、
あまり先回りして考えずに、目の前のことを一生懸命やっていこうと思います!
ネムイちゃんはこの通り、とても元気です!
ごはんもたくさん食べるし、大きな声で鳴けるし、
先生の言葉をお借りすれば「動きもとても俊敏」です!笑
そして病院の行き帰りの車の中では、直角カーブのときにお水を飲んだり
スサーをしたりするという勇ましい姿を見せてくれました!( *´艸`)
爪も切ってもらって若返りました^^
「ば!!!」
というわけで、本当にご安心ください☆
そして終わりそうな雰囲気なのですが、実は「豆苗と甲状腺のこと」を調べて、
この先に載せてあります。
でもここまででもすごく長いので、これは本当に興味があってそしてお時間ある方だけ!ということで^^;
ここまで読んでくださり(くださった方がいらっしゃれば^^;)ありがとうございました!
また何か進展があったときに書きたいと思いますが、もうこんなに長くなることはないのでご安心ください!!
というわけで、ありがとうございました~(^^)/

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いつもありがとうございます!
豆苗と甲状腺のこと
先々週くらいに鳥さんツイッター界で「豆苗は鳥さんにあげちゃいけない!」というお話が盛り上がっていたので
このタイミングで毎日豆苗を食べているネムイちゃんがヨウ素を飲むことになったと言ったら混乱を招くかもしれないと
このことを公言するのをとても迷いました…
でも、みんなにも長生きしてほしいから、情報を共有したいと思って書いてしまいました。
ここからはオマケとして 、私が調べた豆苗のことやみなさまにお願いしたいことなどを書いていきたいと思います。
ネット上では根拠を見つけられませんでした
まず「豆苗をあげちゃいけない」について、学術論文を見ないと納得できなくて(主治医は豆苗は問題ない派というのもあり)、
専門サイトから関連ワードを多数入れて検索してみましたが素人の私には見つけることができませんでした。
ただ本文を全部読んでいったわけではないので、書いてあるものがどこかにあるのかもしれません。
(探したのは、Pea sprouts(or Pea shoots)(豆苗)に入っている「Goitrogen」というもの(実際は総称)の含有量です)
見守ってもらいたいです
しかし、見つからなかったからといって、豆苗ダメ派の方たちとケンカをしたいわけではなくて、
ネムイちゃんが他の野菜を食べるならもちろん私もそっちをあげたいです。
でも、豆苗ほどよく食べてくれる野菜を見つけることができていなくて、
このまま豆苗をあげなくなると、ネムイちゃんはこれからずっと野菜ゼロの生活をしていかなければいけなくなってしまいます。
(生野菜以外だと黒瀬さんのサクサクサラダをホウレンソウ抜きで※あげていますが、それだけになってしまいます)
※ホウレンソウはシュウ酸が多いのでたくさん食べない方がいいと聞いて(BLA3級や主治医に聞いたお話)
それは避けたいから、
色々試していって最後に「じゃあ豆苗が原因だね」ってなるまで(主治医の指導が入るまで)希望は捨てずにいたいのです。
さいわいにも、ネムイちゃんはすごく早期に治療を始められたと思うので試す時間はあると思っています。
以上のような事情がありますので、頭ごなしに怒らずに行く末を見守っていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
豆苗はビタミンの面から言えば良さそうな野菜です
そして、「豆苗」はスーパーフードだと言われているくらい栄養価が高いようなのです。
実際に今回の健康診断で、前回出ていたビタミンA欠乏による胃の粘膜の剥がれ落ちが
豆苗を食べやすくしていただけで治っていました。
先生にも、「何かあげるようにしましたか?」と褒められたくらいです。
(豆苗にはビタミンAの元になるβカロテンがとても豊富らしいです)
しかし、カルシウムとリンの比は理想的ではないようです。
そのためか、なぜか一部で豆苗は栄養がないことになってしまっていたので、調べてみてほしいなあと思いました。
最後の最後に。
ネットって、自分と違う意見の人を見つけたら完膚なきまでに叩きのめす…!みたいなところがあるように感じますが、
愛鳥さんたちに健康でいてほしいという願いはみんな同じです。
私だって、他の野菜が食べられるなら、わざわざ豆苗をすすんであげるという危ない橋を渡る必要はないよとは思います。
でも、ネムイちゃんの場合みたいに豆苗しか食べられない子もいるし、飼い主さんたちの想いや立場はそれぞれです。
それを尊重し合える優しい鳥さんインターネット界だといいなと、願っています。
そして、流れて来る情報(この記事に書かれていることも当然含む)に惑わされないで、
見て、聞いて、感じて、考えていきたいよねと思います。
(↑これは私が好きなゲームのテーマから拝借!)
さて!
ここまでたどり着いてくださりありがとうございました!
貴重なお時間を使わせてしまってすみません。
それでは今日の話題は以上です☆

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